ネットを安全に楽しむために / 大人版

子供の安全のために大人ができること


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私は漫画家であるのと同時に、一人の親でもあります。最近、ネット上に小中学生の書き込みが目に付くようになり、その内容があまりにも無防備なのに、驚きを禁じえません。自分の個人情報、友達の個人情報、サイト管理人への我侭な要求、誹謗中傷の書き込みなど、挙げればきりがありません。学校名と本名が書かれていれば、素人でも簡単に個人を特定する事ができてしまいます。
そのようなものを目にするたび、保護者はご存知なのだろうかと、ため息が出てしまうのです。

保護者の皆様、お子さんのネットサーフィンに、どうか気を配ってあげてください。
子供自身が犯罪被害に遭わないように注意するのはもちろんですが、子供が無意識のうちに加害者になるのを防ぐことも、必要になっています。

社会問題にもなっている出会い系サイトをはじめ、インターネットでは子供が興味本位で利用すると大変な事になる場所が多く存在するのは、既にご存知のことと思います。そのようなものから子供を守りつつ、ネットの良い部分と悪い部分を自分で見極める力を、子供につけさせてやらねばなりません。

これは、学校ではさわりの部分ぐらいは指導しているようですが、実地で教えるのはやはり保護者になってしまいます。現実としてネット上で子供が何らかの犯罪に巻き込まれる、または問題などを起こした場合、その問題解決や責任を負うのは保護者または利用プロバイダ加入者になりますから。
子供一人でネットをやらせるのは、まだ泳ぎもうまく出来ないひよこを大海原に放り出すようなものです。

また、近年多くのサイトが子供による「荒らし」に悩まされています。
子ども自身は自分が荒らし行為をしているとの自覚がないようです。自覚がないので、なぜそのサイトの管理者や掲示板・チャットの常連さんから厳しく注意を受けるのか、理解できていません。
原因は子供社会で会話や行動するのと同じ調子で、インターネット上でも書き込みしてしまう事だと思われます。間違えたら「だって知らなかったんだもん」、喧嘩したら「ごめんね」で済むのが子供社会ですが、面識のない大人が相手のネットではそうはいきません。
普通の大人ですら「仏の顔は三度まで」です。
ましてや「面倒な」大人を怒らせると大変な事になります。

機械を相手にしていると、ディスプレイの向こう側には無数の人々が存在するのだという事を、大人でもつい忘れがちになってしまいますから、子供ではなおさらです。
まずはお子さんに、掲示板に書き込みをすると、そのサイトの管理者にはあなたの居住地と利用しているプロバイダぐらいはすぐにわかるのだと教えてあげてください。書き込みをしなくても、アクセス解析をつけているサイトであれば、相応の情報を管理者は取得しています。(アクセス解析については、ご利用のプロバイダのサイトで、サイト内検索をかければ有料のサービスの詳細がわかると思います)

迂闊な書き込みをせず、閲覧のみをしていると、どのような行為が危険な事か、またどのような書き込みが他人に不快感を与えるのかが次第にわかってくるものです。

そして保護者の方自身が、子供を指導できる知識を身につけたうえで、子供にパソコンを与えるのが理想だと思います。が、現実はたいてい、パソコンを入手後に子供と同時にネットデビューですよね。
大人だって初めての事はわからない事だらけですし、失敗もあります。とはいえ、最低限の知識は習得しておいて損はありませんから、子供を守るためにも、保護者の方もちょっと頑張ってみてはいかがでしょう。
詳しくはネットマナーサイトなどをご自身でお探しになり、一度ご覧いただけると良いと思います。

これからの子供たちは、パソコンやインターネットはあって当たり前の世代になりますよね。
本人も周囲も、悲しい思いや嫌な思いをすることなくネットを楽しめるよう、どうかお子さんに知識を授けてあげてください。






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